親友の1人が
私のお腹に長女がいた時に、癌でこの世を去りました
闘病生活中、しょっちゅう彼女の入院する病室へ遊びに行っていた
生い立ちに恵まれず、身寄りのなかった彼女には
友達と呼べる人も少なく
訪室するのは決まって私かもう1人
私は彼女の笑顔が大好きで、表情、声、雰囲気、全てが大好きだった
癌と宣告されてから2年くらいでこの世を去ってしまった
亡くなったときに、すでに私のお腹は今にも産まれそうな臨月で
「葬式に参列するなんてお腹の子に縁起が悪い」
「遠くまで大きいお腹で行くなんて何かあったらどうするの」
と親に猛烈に反対されたんだけど
親友に別れを告げに行くことの何が縁起が悪いのか
そんな縁起なんて
私が壊してやる
あれから10年
長女は超が付くほどの自画自賛少女に育ってるよ
生きる指標軸は
私が決める
追記:彼女が亡くなってからすぐ、彼女が暮らしていたアパートに遺品整理に行った時
癌を宣告される直前かと思われる時期の
胎児の写真が出てきた
そういえば
子供が欲しいって言ってたな
最後は、結婚することなく、出産することなく、この世を去ってしまったけど
あれから10年経っても
彼女への愛しさは変わらずに残っている